自分事として感じること

発熱外来を受診した息子が、PCR検査を受けることになりました。

検査をしてくださったのが、親戚筋の看護師さんで。

防護服に身を包み、子どもが緊張しないように声をかけながら笑顔を向けてくれて、頭が下がる思いでした。

医療現場の方々がどれほどの頑張りで支えてくれているか、頭ではわかっていたつもりでしたが。

家族の顔まで知っている看護師さんが、こうして働く姿を実際に目にしたときの現実味は、本当に深くて。

彼女も私と同じ人間で、お母さんで、家族がいて子どもがいて。

私が我が子だけを気にかけて世話している間、彼女は数え切れないほどたくさんの見知らぬ誰かのために、防護服を着て笑っていた。

その事実が、ずしんと落ちてきました。

初めて、本当に“自分事として”意識できたから受けた深さの、衝撃です。

私は普段、いろいろな物事に対して、共感性が高い…なんて思っていたけれど。

とんでもない勘違いでした。

脳が理解するのと、心が感じるのとは、全然違う。

驕らずに寄り添える人でありたいから、今日感じたこの重みを、忘れずにいたいです。

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