続編も、貸してもらいました!
前作では、料理と良太の成長物語に、柳刃たちの正体という謎がスパイスになっていましたが。
今回はそこの驚きはあまりないし、どんな話になるんだろう?
結末がわかっている時代劇を見るような気持ちで読み始めたら、
「この人、もしかして怪しいかも…」「えっ、こっち?」
と、謎めきスパイスも十分に楽しませてもらいました(笑)。
そして、やっぱり料理は、どれもこれもおいしそう!
辛いものが苦手な私でも、食べてみたくなるほどです。
作品紹介には「任侠×グルメ」とあるのだけれど、私にとっては、お仕事小説・生き方小説の割合も大きいです。
自分の努力の足りなさを、環境のせいにしていても、何も変わらない。
環境を整えることはもちろん大事だけれど、何かを成そうと思ったら、自身の努力なしには成し得ない。
この本だけでなく、「西野亮廣エンタメ研究所」や「タムココサロン」の記事を読んでいても、それを痛感していて。
目指すところが大きければ大きいほど、圧倒的な努力が必要なのだと。
本作の登場人物たちも、行動して成長して、前に進んでいきます。
順平・果苗・魚住たち若者だけでなく、定年間近の麦島でさえ、心動かされて変わっていく姿は、40代の私にいちばん響きました。
私だって、まだまだ頑張れる。
ちょっぴり落ち込んでいたけれど、おいしいごはんを食べて、また歩き出そうと思います。