優しくなれないとき

どうにも優しくなれないときがある。

自分にも、周りにも。

そんなときはたいてい、疲れだったり、悲しみや怒りだったり、消化しきれないストレスを抱えている。

おいしいものを食べたり、歌ったり、本を読んだり、体を動かしたり…。

できる方法をせいいっぱい試すと、あふれかけていた心のコップに、少しだけ余裕ができるけれど。

そもそもの中身がなくなったわけではないし、今この瞬間にコップを大きくできたわけではないので、またすぐにあふれそうになる。

…そんな、綱渡りみたいな精神状態が続くことがあります。

最近発見した効果的な方法は、

  1. 眠る
  2. 人の優しさにふれる
  3. 自然の大きさを感じる

です。

とにかく眠って、体力を回復すること。

自分をきちんと大事に扱ってくれる人と話すこと。

目の前の出来事から視線を外して、世界を見ること。

暮らしに何かをつけ足してストレス発散するのではなく、引き算して気持ちに余裕を作るような働きかけですね。

好きなことや楽しいことを詰め込んでみるのもよいのですが、何かを入れるためには空き容量を確保しないといけない。

整えるためには、いったん物事を出したり入れたりできる余白がないと、ただの並べ替えにしかならない。

心も機械も一緒だなあ…と思いながら、今日も静かに、深呼吸してみています。

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