見上げた世界

朝、家の前を歩いていく中学生が、いつもうつむき加減です。

といっても、疲れていたり落ち込んだりしているわけではなさそうで、その姿勢のまま、友達としゃべりながら歩いていきます。

もちろん全員がそうではありませんし、さすがに自転車通学の生徒は前を向いていますが。

集団登校の小学生も、大人のイメージどおりの元気いっぱい! な子は少ないです。

わが子たちは学校が嫌いなので、楽しそうに登校する姿は、まず見られませんし。

みんなそれぞれに大変なんだろうなあ…と、その背中を見守りながらも、

もう少しだけ見上げてみたら、世界が変わるかもしれないけれどな

そんな気もする、朝の風景なのでした。

今日の空は高くて、躍動感にあふれています。

幾重にも盛り上がった雲が、油絵みたい。

秋の空が油絵なら、春のほわっとした空は水彩画。

夏のきりっとした空は写真、冬の薄曇りの空は墨絵かなあ。

見上げていたら、こういう楽しみもある。

ふと顔を上げたら、美しい世界が目に映るような暮らしがしたいなと思いました。

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