【noteエッセイ】お金に困りたくないときは、お金を「使う」

ええ、では僭越ながら、私めのお話を、少しばかり。

そうなのです。

「お金に困りたくない」と思ったときは、お金を使うようにしております。

私はおそらく、一般的な低所得層の暮らしをしておりまして。

ありがたいことに、大きな借金があったり、生活保護が必要だったり、明日の衣食住に事欠いたりする状況ではございません。

ただ、余裕があるとは言い切れませんし、次のお給料日までのやりくりに胃が痛むこともしばしば。

「お金に困りたくない」という気持ちが強くなり、必要以上に支出に敏感になることもありまして。

そんなとき、私は意識的に「循環させるために」お金を使うのでございます。

募金箱に10円を入れるのは、いちばんお手軽です。

子どもたちの笑顔を楽しみに、好きなお菓子を買うのも良いですね。

ささやかなランチタイムや本など、自分を満たして、人に優しくなれるように使うのも、結構なことです。

現代ですと、クラウドファンディングの支援などもございます。

応援したい人のサービスや商品を購入するのも、大変によろしいかと。

はい、大切にしているのは、使うときの意識でございます。

お金をぎゅっと手元においておきたい焦りを逃して、愛のエネルギーとして循環させよう、とね。

不安な気持ちや、もったいない気持ちでは、使わないように。

気持ちよく、感謝して送り出すことを、肝に銘じております。

お金について悩みながら、大金をはたいて贅沢するのは、そりゃあ気が引けるでしょう。

けれども、

「この10円が誰かの幸せになるんだ!」

と、心の中でガッツポーズをしながら募金箱に入れるぐらいなら、すぐにでもできますので。

托鉢と同じ感覚でございますね。

“お金を正しく美しく使ってもらうために、生活に差し障りないお金を喜んで差し上げる。

その施しをすることで、どこからかご褒美をいただく”

という循環を、意識しております。

ええ、その結果、どうなりましたかって?

今のところ、財を成してはいないけれども、食うに困ったことはございません。

「金は天下の回り物」とは、確かに真実なのだなあと感じ入る、お給料日前の昼下がりでありました。

ちなみに、これを始めるきっかけになったのが、こちらの本でございます。

今日もつつがなく暮らせていることに、感謝して。

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