【noteエッセイ】不規則を許す

年末年始は、イレギュラーな予定が増える。

いつもと同じことを、同じようにしようとすると、どこかで時間の帳尻を合わせなければならない。

どんなに効率化をもってしても、やるべきことがゼロにはならず、

もっとも調整しやすいのは、睡眠時間であることが多い。

休日は、多少寝るのが遅くとも、翌朝のんびり起きればよいのだから、

睡眠時間そのものを削る必要は、まったくない。

ただ、ずらせばいいだけだ。

それなのに、どうにも夜更かしに振り切れない私がいる。

休み明け、体内リズムを戻すのに苦労する、と思っているから。

ルールを崩すのは、苦手だ。

そのあとの道筋が、見えてこないから。

普段、しなやかさがほしいと願いながら、実際は頑なに枠から出ないようにしている。

その奥には、自分自身で無意識に課した思い込みが、まだまだあるのだろう。

なんとも矛盾した、奇妙な生き物である。

ときには“今”に没頭したくて、最近は、夜更かしと朝寝坊という不規則を、自分に許してみている。

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