エッセイ一覧

きみのなまえ

息子が言うには、私は名づけのセンスがないらしい。 わが家にはたくさんのぬいぐるみがいて、みんながそれぞれ、わが子たちに名前をつけてい...

私の原風景

毎年、五月の連休には、家族で里帰りをする。 私の育った家の周りには、田んぼが広がっていて、春になると蛙が元気いっぱいに騒ぎ始める。 ...

不安

「不安」って、厄介だなあと思っている。 始まりは、私の奥底にぽつりと生まれただけなのに、すぐに仲間を増やして広がり、ざわざわとやかま...

見て覚える

子どもの頃にテレビドラマで見た、職人さんが親方に、 「馬鹿野郎! 仕事は見て覚えろ!」と言われているシーンが、とても嫌いだった。 ...

育ての天才

病院の待合室に、生後5ヶ月ぐらいの赤ちゃんを連れた、若いお母さんが座っていた。 赤ちゃんの脇を抱き上げ、膝の上で、足をぴょこぴょこと...

雑然とした整然

名だたる文豪の書斎は、どこか雑然としている印象がある。 古びた家具のすき間を縫うように、本がうず高く積まれ、執筆道具が散らばり。 ...