精神科医が教える 50歳からの人生を楽しむ老後術(保坂隆)

こちらの、50歳バージョンです。

読んでみて感じたのは、生きやすい老後というのは、シンプルに暮らすこと・感性を磨くこと・楽しむことなのかなあ、と。

著者は、「老後になったからと言って、急に心のシフトチェンジはできない。今から少しずつ身につけて、老いの日を生き生きと楽しめるようにしてほしい」と言っています。

だとすると、30代で人生の真理のようなものを引き寄せ始めた私は、ものすごくツイてるんじゃないでしょうか。

老後の基本姿勢は学んだ上で、やってみたいと思った習慣が、次の4つです。

1.「一日一発見」が老化を止める

仕事や育児を終えた老後は穏やかですが、変化に乏しくなり、心の動きが緩慢になりがちなのだそう。

退屈しないで毎日を過ごすトレーニングが、「一日一発見」=新しいことやものとの出会い、です。

たとえば、コンビニで新しいスイーツを見つけたら、さっそく味わってみる。これで一発見。書店でふだん手にとったことのない雑誌を立ち読みしてみる。これも一発見だ。

(中略)

新しい発見を心がけていると、たとえばネイルサロンに行ってみるとか、これまで体験のないことにも積極的にチャレンジするようになる。

一日一発見を習慣づけることは、結果的に自分の領域を広げ、老後の可能性を広げることにもつながっていくのである。

その分、人生がどんどん面白くなっていき、楽しいことが次々起こるようになっていくものだ。

こういう小さな発見の積み重ねなら、いつでも始められるし、楽しみの連鎖が起こるのがいいですね!

2.一日一回、お腹の底から「大笑い」する

これは、自分ができていないな、と思うこと。

笑いの効果や楽しさを知っていても、実生活で大笑いすることって、まだまだ少ないんです。

テレビを観ていても、笑いのタイミングにうまく乗れないことも多いし。

もっともっと、楽しさやおもしろさをキャッチする感度と、素直に表現できる力とを、つけていきたいです。

3.「明日やること」を何か一つ、決めて寝る

明日死んでもいいと、感謝に満ち足りて眠りにつくのは、とても幸せです。

だけど、「明日も命があったら、これをしようかな」と考えてから寝ると、わくわくのエッセンスが足されて、さらに素敵。

「明日は絶対にあれをやる! やらなきゃ!」だと、死ぬときには未練を残しそうだし。

著者が言うような、

「あじさい寺の開花状況を調べてみる」とか、「明日は××亭で新そばでも食べようか」というような、曖昧な予定でもいい。

こんな感じがいいなあ、と思いました。

4.同じところに「二日続けて」行かない

これは、パチンコや麻雀などの依存症にならないための方法として、紹介されていたものです。

ギャンブルだけでなく、お店に行ったり通販サイトを覗いたりの、買い物にも有効ですよね。

SNSやゲームなんかも、あえて1日おきにしてみるのもよさそう。

「二日続けない」と決めていたら、寂しさを紛らわすために、子どもや孫、友達などにかまいすぎることも、減るだろうし。

若いときにはぐっと熱中することが大事でしたが、老後はあえてペースを落として生きてみるのも、長く楽しむ秘訣なのかもしれません。

本文中にも「疲れたなと思ったら、すぐに休む」という項目もありましたし。

暮らしのバランスをとるのに、使ってみたいです。

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