家や親族絡みで、何かと気を遣い、気を揉むことが増えてきました。
みんな等しく歳はとるので、あたり前のことではあるのだけれど、楽ではありません(笑)。
先日も、「もうー!」と叫びたい気持ちになるようなことがあって、消化しきれないまま、スイミングに行きました。
そうしたら、とてもすっきりしたんです。
もちろん体を動かす効果も大きいのだと思いますが、それ以上に「○○さん!」と、普通に名字を呼んで話しかけてもらえるのが、すごく嬉しくて。
考えてみれば、学校の先生やカウンセラーさん、お医者さんや支援機関のスタッフさんなど、子どもにまつわる人からは、例外なく「お母さん」と呼ばれていますし。
子ども抜きでも仲良くしてもらっているママ友さんはいますが、お互いに「母」「嫁」というしがらみのない場所で会うことは、まずありません。
学生時代の友達は、みんな遠方なので、たまにLINEでおしゃべりするぐらい。
ワーキングママが、仕事の時間を「母でも妻でもない自分」と言うのをよく見聞きしましたが、こういうことか!
確かに、これは心地よくてリフレッシュできるし、大事な時間や場所ですね。
そして、もうひとつ。
子ども関連でいろんなところに繋がりができたおかげで、困ったことが起きたり、ストレスがたまったりしたときに、相談先は多いんです。
ありがたいことに、泣き言や愚痴も聞いてもらえます。
これらは言わば「モヤモヤを吐き出せる場所」ですが、フィットネスクラブはそうではありません。
心の中にはモヤモヤがあるのだけれど、それを話して外に出すのではなくて、モヤモヤを抱えたまま楽しく過ごせる場所だったんです。
母として嫁として、いろいろあっても、それでいい。
たとえ嫌な気持ちが渦巻いていても、それを持ったままでもいい。
解決しなくても、自分の人生を楽しめばいい。
ストレスはため込まないようにしよう、と心がけてきた私にとっては、大発見です。
「自分にどうにかできる問題とできない問題とをきちんと分けて、どうにかできないことは悩まない」
自分と他人の境界線と、課題の分離を意識するようになってきましたが。
日々の暮らしから生じるストレスやモヤモヤは、自分の課題だと捉えていました。
周りはどうにもならないのだから、感じすぎないようにできないかな、と試行錯誤していたのです。
でも、未解決のままの気持ちを抱えていたって、別にいいんだ。
しんどくならない方法は「解決する」「吐き出す」だけではないんだ。
「モヤモヤと共存できる場所」があるというのは、幸せなことですね。